2019/03/18 01:18

■序章-デザインの背景-

近年、急速なIT化により、多くの企業がAIの導入に動いている。(実際知りませんが、、)
建設業や製造業もその動きは急速に変化している。 プロダクトデザインや建築デザイン、いわゆる”デザイナー”という名前がつく職業には無関係かと思われるが、私はそうではないと思う
人間の感性や個性、センスが良し悪しを決める職業でしたが、プログラミングを自在に操るデザインソフトウェアの登場で大きく変化した。
デザイナーがデザインした物を3Dプログラムとして格納しておき、いつでも取り出して、アップグレードできるようになったからだ。 つまり”デザインコード”として製品、物を保存出来、いつでも改良することができる。
これは私にとっては衝撃的であると同時にチャンスだとも思った。 何故なら建築学生時代、私はデザインがびっくりするくらいヘタクソだったからだ。
人の建築デザイン案を恥ずかしさも感じずに平気で自分の案としてパクっていた。 同時に自分の案に改良するチート技も身につけた。(自分で言うのもあれだが、、「こいつの近くにいると、デザインがパクられるぞ」と噂になったくらいだ)
それを実現できたのも可視化できるBIMといわれるツールに出会ったのも大きい。
当時の私には他の優秀な学生がだすデザイン全てが魅力的に見えた。
いつのまにか、その案をBIMで3次元で可視化してそこからシミュレーションしたり自分の案に落とし込むのがクセになっていった。

■2章-PCデザインという葛藤-

結局コンピュータに頼ってるだけじゃないか?
お前のデザインじゃないだろ



返す言葉もありません。



ただ、コンピューターのアルゴリズム、数字が作り出すデザイン、空間は美しく、自然的、生物的、 どこか人間味もあります。
例を出すと、 Random Benchという作品は、Z軸方向にランダムに点を発生させて、ドメインを指定することで形態を制御しています。生まれた形態は生物のような生きた椅子に見えます。
確かに座りづらい椅子でしょう。
しかし、座りやすい場所を見つける。というアクティビティが生まれます。

野良猫がよく変な場所で寝ているのを見かけませんか?

そういう寝やすい場所や座りやすい場所を見つける。 という行為を楽しむ椅子、ベンチがあってもいいのではないでしょうか。

また店舗における商品ディスプレイ等にも利用できます。



話がそれましたが、ものづくりを担う設計ツールは手描きからCAD、BIM、と変化していきました。次はおそらくプログラミングに変わっていくと思います。 プログラミングと言っても大それたものではなく元々ある形態生成プログラムを自由にパラメーターやスクリプト、をカスタムするようになったもので、ゼロからコードを書くわけではない。

■終章-私なりのデザインと"ものづくり"

現在私は建築専門学校で講師をしていますが、学生には、良い案や作品は、どんどんマネして3次元に起こしてスタディーするように指導している。
つまり工業デザインにおけるリバースエンジニアリングである。(既存の製品を3次元に起こし再度、検討し、改良すること)
このHPでは僕が少しでも良いと思った既存のデザインプログラム、つまりデザインコードをある形態生成ソフトで実際の製品スケールに落とし込んだものを乗せています。
少しでもご興味を持って頂けたら嬉しいです。また、デザインデータのみのご購入や家具の制作、ご購入に関するご質問等も受け付けております。

よろしくお願い申し上げます。